被害者が亡くなった事故の真相を究明したい

2021年に交通事故によって亡くなった人は全国で2636人となり5年連続で過去最小となりました。

しかし、死亡事故が0になった訳ではなく、交通事故被害によって、大きな苦しみを味わうご遺族がいらっしゃるのが現実です。

当事務所は、多くの交通事故を扱う被害者側専門の弁護士として、死亡事故の賠償の交渉は、単に、生命に対する損害を金銭で評価する手続きであってはならないようにしたいと考えています。

つまり、ご遺族の方には、生命の喪失という本来金銭で評価できないはずの問題を、加害者からの金銭の授受で解決しなければならないという局面を迎える瞬間があり、最終的にそれに折り合いをつけていただかなければならないという大変難しい問題があります。

当事務所では、ご遺族を精神的にサポートしつつ、ご遺族と供に二人三脚で問題解決していくことで、ご遺族にその難しい問題を乗り越えていただくことが、交通事故の被害者側専門の弁護士の役割ではないかと考えています。

そして、加害者との賠償交渉は画一的・機械的に処理してはならないとの信念の下、個々の被害者・ご遺族のおかれた状況を丹念に聴取し、資料を提出して加害者に訴えることで、加害者に実情を理解させ、これにより、事案の解明、適切な紛争解決に近づくことに尽力しています。

また、場合によっては、刑事事件の被害者参加を積極的に活用することで、ご遺族の方が交通事故の真相を知る機会を得ることができます。この手続きでは、ご遺族が加害者に対して直接意見を述べることができるため、加害者からの誠意・謝罪を引き出し、先ほどの難しい問題に折り合いを付けていただくお手伝いができればと考えています。